未払い残業代請求で「困った!」となる前に

「以前、従業員から未払い残業代を請求されて大変な思いをした…」
「もしも、未払い残業代を請求されたらどうしよう…」
未払い残業代の請求は、企業にとって想像以上の大きなリスクをはらんでいます。
放置するとこんなに大変!未払い残業代請求のリスク
未払い残業代の請求を軽く見ていると、企業の経営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
具体的には、高額な支払いの発生が挙げられます。未払い残業代は過去3年にさかのぼって請求されるため、想像以上に高額になるケースがあり、さらに遅延損害金や付加金の支払い命令が出れば、その額はさらに膨れ上がります。
また、未払い残業代の問題は企業のイメージダウンにも直結します。従業員とのトラブルはSNSなどで拡散されやすく、企業の評判を著しく低下させ、優秀な人材の確保が難しくなるだけでなく、取引先からの信頼を失うことにもつながりかねません。
さらに、未払い残業代の問題を抱える企業では、従業員のモチベーション低下も懸念されます。従業員の不満が募り、離職率の増加や生産性の低下など、悪循環に陥る可能性があります。
最終的には、労使間の紛争に発展し、労働審判や訴訟へと進むことも少なくありません。そうなると、解決までに多大な時間、労力、そして費用がかかり、本業に支障をきたす可能性も否定できません。
未払い残業代対策3つのポイント
このようなリスクを回避するために、企業は何をすべきでしょうか?当事務所では、以下の3つのポイントが特に重要だと考え、お客様にご提案しています。
・就業規則の徹底した整備
未払い残業代トラブルを未然に防ぐためには、まず就業規則を法改正に対応させ、自社の実態に即した内容に整備することが不可欠です。
- 残業に関する規程(時間外労働、休日労働、深夜労働など)が明確に記載されているか
- 固定残業代制度などを導入している場合、その算出方法や対象範囲が適切か
- 賃金規程と整合性が取れているか
これらを定期的に見直し、従業員へ周知徹底することが重要です。
・給与計算体制の適正化
未払い残業代の請求は、給与計算のミスや不備が原因となることが多くあります。
- 労働時間に応じた正確な給与計算ができているか
- 割増賃金率が正しく適用されているか
- 各種手当の取り扱いが適切か
これらの点を厳しくチェックし、給与計算業務を適正に行う体制を構築する必要があります。
・適正な勤怠管理の実施
「いつ、だれが、何時から何時まで働いたか」「休憩時間は取れたか」等を正確に把握できていなければ、適切な残業代の算出は不可能です。
- 客観的な方法(タイムカード、ICカード、PCログなど)での勤怠記録が行われているか
- 休憩時間や残業時間の記録が正確か
- 管理者が従業員の労働時間を適正に把握・管理しているか
これらを徹底することで、未払い残業代が発生するリスクを大幅に減らすことができます。
未払い残業代問題にご興味・ご関心がある方は、社会保険労務士法人 綜合経営労務センターへ
未払い残業代の問題は、一度発生すると解決が困難になるケースがほとんどです。しかし、事前に適切な対策を講じておけば、そのリスクを最小限に抑えることができます。
当事務所では、未払い残業代に関するご相談を幅広く承っております。就業規則の見直しから給与計算体制の整備、勤怠管理のアドバイスまで、お客様の状況に合わせて最適なサポートをご提案いたします。
「もしかしたらうちも…」
「何から手をつければいいか分からない」
未払い残業代問題にお悩みのかたは、ぜひ一度当事務所にご相談ください。トラブルが大きくなる前に、一緒に解決策を見つけましょう。